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乾癬

乾癬(かんせん)は、皮膚の炎症を伴う慢性疾患で、免疫系の異常により皮膚の細胞が異常な速度で増殖することが特徴です。

通常、皮膚細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)は約28日かかりますが、乾癬患者では数日で新しい細胞が作られるため、皮膚の表面に角質が蓄積し、赤く盛り上がった発疹(紅斑)や銀白色の鱗屑(りんせつ)が現れます。

乾癬は日本では人口の約0.30.5%が罹患しているとされ、決して珍しい病気ではありません。

世界的には12千万人以上が乾癬を持つと推定されています。

乾癬が発生する主な原因

乾癬の発症には、免疫系の異常、遺伝的要因、環境要因が複雑に関与しています。

✔免疫異常:T細胞(免疫細胞)の過剰な活性化により、炎症が持続し、皮膚の異常な増殖が起こる。正常な皮膚の10倍以上の速さと言われています。

✔遺伝的要因:乾癬患者の約30%は家族歴があるとされ、遺伝的要因が関与しています。

✔環境要因:ストレス、感染症、薬剤、紫外線、気候変化が発症や悪化の引き金となることがある。

乾癬の種類

乾癬にはいくつかの種類があり、それぞれ症状や発症のメカニズムが異なります。

尋常性乾癬

最も一般的な乾癬で、銀白色の鱗屑を伴う紅斑が見られる。

滴状乾癬

水滴のような小さな発疹が広がるタイプで、主に若年層に多い。

乾癬性紅皮症

乾癬が全身に広がり、皮膚の90%以上が赤くなる重症型。

膿疱性乾癬

膿を持つ発疹が全身に広がるタイプで、高熱や倦怠感を伴うこともある。

乾癬性関節炎

関節の炎症を伴う乾癬で、関節の痛みや変形が起こる。

乾癬の主な症状

●皮膚に現れる乾癬の症状と特徴

乾癬の典型的な症状には以下のようなものがあります。

・銀白色の鱗屑を伴う紅斑(皮膚の赤み)がある。

乾癬の典型的な症状は、赤い発疹が皮膚に現れ、その上に銀白色の鱗屑が付着することです。
これらの鱗屑はフケのように剥がれ落ち、時には点状出血が見られることもあります。
特に、尋常性乾癬では、ときに数カ月間残り続けることがあります

・かゆみや痛みを伴うこともある。

50%の乾癬患者はかゆみを感じることがありますが、必ずしもかゆみが伴うわけではありません。かゆみがある場合は、入浴や温度変化、辛い食べ物が影響することがあります

・頭皮、肘、膝、背中、お尻などに多く見られる。

乾癬性の発疹は、外的な刺激を受けやすい場所に多く見られます。
発疹は円形で、正常な皮膚との境界がはっきりしているのが特徴です。

・爪の変形や関節痛を伴う場合がある

乾癬は皮膚だけでなく、爪に変形や厚みが増す症状を伴うことがあります。
また、乾癬性関節炎を発症することもあり、これにより関節の痛みや腫れを引き起こします。

 

乾癬は自己免疫疾患であり、細菌やウイルスによる感染症ではありません。
そのため他人にうつることはありません。

乾癬の治療法

乾癬は湿疹やアトピー性皮膚炎と混同されやすいですが、特徴的な鱗屑や紅斑の分布、慢性的な経過が診断のポイントとなります。

乾癬の治療には、以下の薬剤が使用されます。

 

  • 外用薬

    乾癬の治療において最も一般的な方法の一つであり、ステロイド外用薬やビタミンD誘導体などが使用されます。これらの薬は、皮膚の炎症を軽減し、皮膚のターンオーバーを正常化する効果があります。

    2024年には「ブイタマークリーム」という従来からあるステロイド外用薬や免疫抑制外用薬、JAK(ヤヌスキナーゼ)阻害薬などとは異なる作用を持つ薬剤も登場しています。
     

  • 内服薬

    内服薬にはメトトレキサートやアプレミラスト(オテズラ)が含まれ、これらは全身性の重症乾癬に対して使用されます。

    最近では、新しいタイプの内服薬としてTYK2阻害薬のソーティクツが登場し、より効果的な治療法として期待されています。

  • 紫外線療法

    紫外線療法(PUVA、ナローバンドUVB)は乾癬の治療に有効であり、適切に照射することで症状の改善が期待できます。特定の波長の光を用いることで皮膚の免疫反応を抑制する治療法です。

    痛みなどはなく、身体にじんわりとした光を当てていきます。
     

    一般的には、週に12回のペースで照射を行い、目に見える効果を感じ始めるのは複数回の治療を経てからになります。保険適応の治療法です。
  • 生物学的製剤や新しい薬

    生物学的製剤(TNF-α阻害薬、IL-17阻害薬、IL-23阻害薬)は重症の乾癬に有効であり、劇的な改善をもたらすことがあります。近年では、リンヴォックといったJAK阻害薬などの新しい内服薬も登場しています。

    生物学的製剤は、特定の免疫反応をターゲットにした治療法です。

    スキリージ(リサンキズマブ):IL-23p19をターゲットにした治療薬で、主に尋常性乾癬や関節症性乾癬に用いられます。

    ビンゼレックス(ビメキズマブ):IL-17AおよびIL-17Fを標的とした製剤で、尋常性乾癬や膿疱性乾癬に対して効果があります。

    インフリキシマブ(レミケード)、アダリムマブ(ヒュミラ)などのTNFα阻害薬も使用され、これらは皮膚症状や関節炎の改善に寄与します。

乾癬は単なる皮膚疾患ではなく、免疫異常に関連した複雑な病気です。
当院では、最新の治療法を取り入れ、患者様一人ひとりに適した治療を提供しています。

乾癬についてお悩みの方は、ぜひ札幌市のひらぎし皮膚科クリニックまでご相談ください。

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